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安倍奥:安倍川支流/鉈熊沢20171119

安倍奥
安倍川支流/鉈熊沢
メンバー:三井
遡行日:2017年11月19日

鉈熊沢は安倍川右岸の見月山から流下している沢で、安倍川右岸の山は
いずれも地味でマイナーな存在だが、その沢となると殆ど知られていない。
(「鉈熊沢」もNetで検索しても一件もHitしない。)その鉈熊沢に30年ほど前に
遡行した事があったのだが今回沢仕舞いを控え、再登してみた。

梅が島街道を北上すると平野集落に「見月茶屋」と称する食事処がある。
川魚やソバなどを食べさせる店だがその脇を流れている小沢が「鉈熊沢」で、
小さな橋がかかっている。まー、一見して遡行対象になるとは思えない
さもない小沢だ。その月見茶屋の手前の農道の入り口が少し小広くなっていて、
そこに車を停めるとザックを背に沢に向かう。
月見茶屋横の橋を渡るとそこが見月山に登る登山道の登り口になっていて
細い踏み跡がついている。見月茶屋の裏手から沢に入り、少し傾斜のある
ゴーロを進んで行くと早くも滝が現れる。小滝と思ったがその上が傾斜のある
ナメ状になっていて遡行図に書く滝の高さの表記がし難い。
四段の滝を越えると両岸にワサビ田跡の石垣。(安倍奥の沢を遡行すると
とにかくどの沢にもワサビ田。そしてその後に「跡」の文字がつくのだが。)
その先が二俣。右に入る。
またワサビ田跡があり小滝の連瀑を過ぎると適度の高さ(私にとってはだが)
の滝が次々と現れる。
直瀑は殆どなくて斜瀑、或いはナメ滝という感じで、大体は登れるのだが
滑っていたりワンポイントが嫌らしかったりで無難に巻く滝もあるが。
行く手に二段の大滝が落ちている。20m?いや25m位はあるか。
この沢の一番の滝。左岸の樹林帯から巻くがうっすらした踏み跡があるが
これはそのまま上に登って付いているので途中から落ち口にトラバースして
この滝を越える。右岸にまたまたワサビ田跡があり、そこを過ぎると
私の言う適度な高さの滝が次々と現れ、それらを登ったり巻いたりして
越えて行く。意気込んで登る沢でもないが次々現れる滝を無心に越えて
行くのは悪くない。7mの滝を越えると水が涸れ、先は崩れかけたガケの
ような感じで沢形もなくなる。
これまでか。左岸のヒノキの植林帯に入り登って行くが植林帯といいながら
かなり急な斜面で、ザレている所もありで登り辛い。
右にトラバース気味に斜上していくと間もなく踏み跡に出た。
これが頂上から見月茶屋に下る登山道だろう。
そのまま下ろうかと思ったが折角なので頂上まで行ってみる事にして
その踏み跡を登る。
程なく頂上に着いたが展望もなく、樹林帯の尾根の中間点みたいなもので
ピークらしさはまるでない。これではハイカーにとっても登り甲斐が無い訳で
不遇の存在になるのも仕方ないだろうね。ピークの名を記した小さな手書きの
看板を目にするとすぐに踵を返し下山にかかる。
下り初めは踏み跡もしっかりしていてテープもついていたが植林帯の斜面を
くだるようになるとザレたところもあり、踏み跡も消えていて何度も踏み跡を
ロストする。まー、それほど難しい地形ではなく、沢屋にはどうという事も
ないのだが地図読みの出来ないハイカーには不安の募る下りだろう。
(実際、この山では遭難騒ぎも何回か起きているらしい)
まもなく「月見茶屋」横の登山口におりて山行を終える。

見月山という1000m程度のマイナーなピークの小沢、という事で沢登りの対象に
なりえない、と思われているのだろう。初めに記したようにNetでも記録を
見る事はない。が、沢の内容は適度な滝がつぎつぎ現れ悪くない。
滝は概ね登れるが巻いた滝も今回が単独で、3月の事故の事も頭の片隅にあり、
より慎重に行動したから、という事もある。
短いながら思ったより楽しめる沢だと思うが厚木から遠路はるばる来なければ
ならず、その点はネックになるかもしれない。
それを厭わないならシーズンオフ辺りに計画するのも悪くはないと思う。

17年 安倍奥 鉈熊沢遡行図

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