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190502-05南紀 吉野川 下多古川~上多古川

南紀
吉野川 下多古川~上多古川
メンバー:M井(L、記録)、Y尾、M村
遡行日:2019年5月2日~5月5日

私(M井)のGWの恒例となっている南紀の沢山行。今年は上多古川、下多古川をセットで行こうというプランは早めに出来ていた。
しかし、GWに挟んだ小用の日にちが決らず、しかもGWは雨がちで計画のとん挫も予想されたのだが何とか遣り繰りもでき、それにここ数年はソロでの南紀行だったが今回、Y尾、M村両名の参加もあり、天気予報も後半は幸い晴れマークもついて実行の運びとなった。

[第1日目]
本日は現地への移動のみ。拙宅に集合してもらいお昼前に現地に向け出発。
覚悟していた渋滞も10連休で分散されたかそれもなく、前泊地の「あきつの小野スポーツ公園」の駐車場にテント設営。(当初予定の道の駅「杉の湯川上は利用不向きと判明。)
広々としていて綺麗なトイレもあってなかなかGood。入山祝いをして明日に備える。

[第2日目]
下多古川の入渓点に向かう。
林道のどん詰まりは小広くなっていて前泊地としても利用できる。
ここで沢装備を付け沢沿いの道を少し歩いて入渓。平凡な渓相で少し大き目の岩がゴロゴロしている。岩間の滝などを越えて行くと15mの斜瀑。右から越えると続いて10mほどの滝。暫く行くと遊歩道の吊り橋が架かっている。
この沢は「琵琶の滝」と呼ばれる大滝があってそこまで遊歩道があるが、沢沿いに道がついているというのはモチベの下がるものだ。
更に大石混じりのゴーロを淡々と遡って行くと突然、大滝が現れる。「琵琶の滝」だ。
2段50mと称され、天から水流を落としているような豪快な滝だ。
中々見事な滝だがこの豪快な滝を私は複雑な思いで眺める。この琵琶の滝、関東の沢屋として名を馳せていた「H氏」が墜死した滝として、その事で関東の沢屋にも知られるようになったといういわくの滝でもある。
こうして眺めればとてもソロで登ろうとは思えないのだが…。氏の冥福を祈りたい。
さて、この滝の巻きだが滝のすぐ下の右岸に枝沢があり、その下に朽ちかけた丸太の小さなハシゴがあり、それを登って行けば明瞭な踏み跡が付いていて簡単に巻ける。
滝を巻き、トラバース気味に下って沢に降りると再び大滝に遭遇する。
「中ノ滝」40m。ここも豪快な滝だ。
巻きはやはり右岸で、琵琶の滝から続いている踏み跡にでて巻くことができる。
この大滝の先は一転して穏やかな渓相となる。
沢は細くなり、両岸は草の生えた小広い河原でテントはどこでも張れそうだ。
遡行図ではこの先余り滝とかゴルジュとかはなく、この渓相が続くだけのようだ。
Netの記録では日帰りではそれぞれ適当な地点からUターンしているが、となると後はどこで遡行を止めて引き返すかだが、私としては中ノ滝まで行けばいいかと漠然と考えていたのでもう引き返してもいいのだが…。
何となくそのまま遡行を続けて行く。小滝を越えながら暫く行くと釜を抱えた小滝、「木の葉入ずの淵」となる。ここまで来ると二俣まで僅かな距離となる。
さすがに「もういいか。」という事で引き返す。
中ノ滝まで沢を下降し、中ノ滝からは遊歩道を辿って駐車地に戻る。
「下多古川」を無事終えて、昨日ベースとして利用した駐車場に戻るべく移動するが途中でかけ流しの温泉に寄って汗を流し、スーパーに寄って夕食用の食料を調達などして件の駐車場に戻る。
駐車場の隅に再度テントを張り、焼肉などしながら宴会モードに突入。今日の沢の出来事などを話しつつ饗宴は続く。

[第3日目]
上多古川の林道に入る。林道の終点まであと僅かというところに赤テープがあり通行止め。
そこで沢装備を纏い、スタート。
林道終点から沢に降りるといきなりガッチリした滝が落ちている。「天竜の滝」と名の付いた2条15mの滝。右岸を巻く。
沢に降りると巨岩帯となる。大石を攀じたり潜ったりしながら進んでいく。
5mの斜瀑を越えると「多古の滝」8m、「双竜ノ滝」10m、と続き、更に「洞門ノ滝」43mの豪壮な滝が落ちている。釜横のリッジを登り、滝身を回り込むように斜上していって落ち口に出る。
上多古川は古くから登られている沢なので滝に名前が付いており、登れない滝はよく踏まれた巻き道がある。
間もなく両岸の立った狭隘なゴルジュとなる。「幸次郎窟」と呼ばれるゴルジュだ。
以前、このゴルジュの動画を見て実際に見てみたいと思い、それが今回この沢を選定した大きな要因となっている。
暗く狭いゴルジュはS字状に屈曲していて奥に15mの斜瀑が瀑水を落としている。
妖しい雰囲気の奇観で、沢屋にしか見る事は叶わぬものだ。
さて、そう長居も出来ない。腰を上げ左岸から巻きに入るがルートミスして登り過ぎてしまい、戻って不安定な側壁をロープをだしてトラバースし沢に降りる。思わぬロスタイムとなってしまった。
続いて6mの斜瀑。水流横を登るのだがつるつるのスラブになっていてフェルト底の沢タビでは無理。ピンも打てず、右岸の急な草付を登ると残置ビンもあり落ち口にでる。
滝が続く。「煙突ノ滝」20m。岩壁を割るように細い水流となって落ちる。右岸のルンゼ状を登り、急な草付をトラバースするがグズグスでしかも切れ落ちていて悪い。ロープをつけ慎重にトラバースする。
「多治良淵」と呼ばれる釜を抱えた斜瀑を左岸から巻き、ナメ滝を過ぎると漸く「竹林院谷」との二俣。時間も頃合い、本日の行動はここまで。
左岸側に恰好のテン場があり、2つのツエルトを張る。流木を集め、今年最初のたき火。折角ザックに忍ばせた酒缶に穴があいていて空缶になってしまった、などというまさかの出来事もあったがそれはそれ、今年最初の沢のたき火で至福のひと時を楽しみ夜は更ける。

[第4日目]
焚火の始末をし、空身で「竹林院谷」の出合の先に上部だけ見えている「六字ノ滝」2段50mの見物に行く。凄い滝だが滝を見過ぎたせいか余り感動もない。
往復30分で戻り、ザックを背負うと先に進む。
3段15mの滝を越えると岩の詰まったゴルジュとなり本谷との二俣。左にとると沢は狭まり、傾斜が増してきて源頭っぽくなる。小滝を越えると50mの巨瀑。「阿古ノ滝」。
垂直のスラブの岩から薄い水の幕のような滝水を落としている。水量がもう少し多ければとんでもない滝になっただろうが。
滝身の左に踏み跡があり、ゴーロの斜面を登って行くと枝尾根にでて遡行は終了となる。
あとは阿古滝道と呼ばれる昔からの登山道(修験道?)を下るだけ。沢のガイド本には不明瞭な箇所がある、と出ていたが実際に下れば踏み跡や赤テープなどもしっかり付いていて迷うような個所は無い。
2時間ほどで林道終点に下り着き、今回の山行を無事終了とする。
帰途、危惧した渋滞も殆どなく無事帰富し解散となる。
下多古川遡行図


上多古川遡行図

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