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松木沢ジャンダルム直上ルート

2019/11/9 松木沢ジャンダルム
U田 L
K谷 記



ここは足尾鉱毒事件の現場で、有毒ガスによって死の谷になって1世紀、いまだにその影響を色濃く残しているエリアだ。
標高は1000mに満たないにも関わらず森林限界を超えたような植生、不自然な植林、崩壊し続ける山肌、黒く変色した花崗岩、
自然の豊かさはあまり感じなかったが、非日常的な雰囲気を醸し出していた。
そこにいたのはハイカーだけでなく、鉱山関係者、フォトグラファー、謎のミリタリー男。
特異的なエリアだという印象を強く受けた。

DSC_0187.jpg


複雑な思いでアプローチすること1時間、顕著なバットレスが現れる。
渡渉し、標高差100m程登ると岩壁基部に着く。

1P 傾斜が強いが、プロテクションは取りやすかった。右に乗り移り、スラブ帯に入ったところで終了
2P クラック沿いの簡単なスラブから右に移り乗り越して、再びクラック沿いから左に乗り移る。ここが核心部と思われる。
   フォローでここが良くわからなく、クラック沿いを強引に登ってしまった。
3P ガレガレの歩きから、階段状クラック途中まで。
4P 階段状クラックから右上して頂上直下チムニーの下まで。
5P 頂上直下チムニーを伝って頂上まで。ガレガレで小石を落としてしまい20cm大の落石を誘発、ビレイ地点をかすめて危険だった。

クライミングとしては下部2ピッチが充実した。全体的に節理が発達しており、カム・ナッツを決められるところが多かった。
3ピッチ以降はクライミング要素は少ないが、ルートファインディング、ロープの流れ、落石のリスク判断など、
アルパインの本チャンに求められる要素が詰まっており、非常に勉強になった。
個人的には反省点も多くあったが、充実の一日だった。


駅のホームにある変わった温泉に入り、味噌ラーメンを食して帰路に着いた。


P.S. このエリアは、アルパインあり、スポーツルートあり、沢ありと色々な山行が出来るので合宿に向いているように思った。
 荒涼としているが、フリクションの良い花崗岩と急峻で登攀要素が強いのも魅力的だ。


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