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冬合宿 八ヶ岳・赤岳西壁主稜

冬合宿  八ヶ岳・赤岳西壁主稜  
メンバー:Y本(L)、M井(記録)、A井(他会)  
山行期間:2019年12月31日~2020年1月2日  
 
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恒例の年越し山行。パートナーのY本さんとまずは場所の検討。
お互いアラウンドセブンティ、あーだこーだの末、八ヶ岳の赤岳西壁主稜に決定する。
お互いすでに登ってはいるし、冬のバリエイションとしてはそう難度の高いものでは無い。
しかし、今の我々には丁度よいところか。
それに今回の計画には今は他会に移っているA井君の参加もあり楽しくなりそうだ。
年末、大寒波の襲来の予報もあって早々の撤退も視野にいれて計画はGoとなる。

[第一日]
 大晦日の朝、美濃戸口の駐車場に集合。いつもならここから歩きとなるのだが
 アプローチを少しでも楽にしようとM井車にタイヤチェーンを装着、先に車を進める。
 途中急なアイスバーンの登りが何か所かあり帰りの運転に不安を感じつつ
 なんとか赤岳山荘の駐車場まで車を進め駐車する。
 支度をすませザックを背に出発。南沢沿いの雪道を歩くが久しぶりの
 65リットルのザックが重い。後続のパーティーが次々と我々を追い越して行く。
 昔なら負けじとばかり抜き返すところだが今はお先にどうぞ、というところだ。
 ガイドブックのコースタイムを大幅に過ぎてヘロヘロになりながら行者小屋に到着。
 小屋の周りにはすでに20張りほどのテントがあるが我々もすぐにテントの設営をし、
 中にもぐり込む。
 酒を呑みつつ久しぶりに再会のA井君との積もる話しや既に披露した話しの
 繰り返しも交えて話は続き大晦日の夜は更けて行く。

[第二日]
 朝、寒波の影響は出ていないようで意外に暖かく風もない。
 文三郎道を一時間ほど登り、鉄梯子が終わる辺りが主稜の取り付き点への
 トラバースの開始地点だ。
 昨日辺り登ったらしい単独と思えるようなツボ足があるが主稜の取り付き点の
 顕著なチョックストーンのある凹角にクライマーらしき姿は見えない。
 正月では主稜に登るパーティーは必ずいるだろうしそれが数パーティーいるようで
 あればかなり待たされるハメになる。それを一番危惧していたのだがその場合、
 潔く諦めて赤岳のピストンに変えよう、と話し合っていたのでまずは安堵。
 雪の斜面をトラバースして行く。
 取り付き点に着き、A井君がロープを付けるとトップで登攀開始。
 チョックストーンは大股開きのステミングで越えて行くのだがチョット登り難く
 手こずっていたが間もなく乗っ越し上に消える。続いてY本さんが登りM井がラストで続く。
 1ピッチ目を登って下を見ると取り付き点への斜面をトラバースしている後続のパーティーが見える。
 主稜は9か10ピッチほどで各ピッチは短めで、4級ほどの岩登りの入ったピッチや、
 急な雪壁のピッチが混じるがそれほど困難なものはないと言っていい。
 またこのルートはよく登られているので各ピッチごとにガッチリした確保支点がある。
 4ピッチ目辺りを登っていた時だろうか後続の3人パーティーが追い付いてきた。
 見るとガイドのパーティーのようでトップは女性ガイド、ラストが経験者、ラストの5.6m先に
 初心者が入るというオーダーで登っているようだ。
 そのパーティーを追うように登って行くが午後からは風が強まる予報なので気懸りだ。
 トップが登った後、セカンドとラストの同時登攀してスピードを上げるが体力的にはきつい。
 稜線が近づいてくるがガスってきて風も出てきて待つのも寒い。
 特に難しいピッチはないといっても厳冬の雪稜、体力は否応なく失われていく。
 予報通り風が強まってくる。早いとこ稜線にて下山したい。必死で登って漸く稜線にでた。
 赤岳のピークの少し下あたり。
 体力を消耗して一旦腰を下ろすも早く下山しなければと重い腰を上げる。
 少し下ると天望荘がありこの時期、営業しているので小屋にはいり
 熱いコーヒーで一息つく。気分も落ち着き、「さて、下ろう。」
 パイプの急な階段が続く地蔵尾根を下ってテントに戻る。
 中に入り後は酒を呑みつつ雑談に時を過ごすだけ。満足感に浸り口も軽くなる。

[第三日目]
 ゆっくり起き、テントを畳み下山。
 初日はザックの重さに苦しめられた登りも下山は楽なもの。あっけなく赤岳山荘の駐車場に戻る。
 心配した車での下り道も大したことはなく美濃戸口の駐車場まで戻り、食事を済ませて解散となる。

 心配した寒波の影響はなく、久しぶりの八つのバリエイションが楽しめた。
 それはよかったのだが只、Y本さんもM井もこの記録の冒頭に記した様にアラウンドセブンティ、
 体力は間違いなく落ちている。故に今回、装備は省けるもの省いた(ロープも2本を1本にした。)
 もののやはりザックの重さに苦しめられた。
 来年はどこに登るか分らないが装備、ルートなどじっくり検討が必要だし、
 と言って余り安易なルートでも…、さて、どうなるものか。

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