アイゼントレ

年末の山行に向けて、事前練習が必要だと思って企画したアイゼントレですが、
モチベーション溢れる会員の方々の参加表明によって、より幅広いメニューで実施することになりました。
基礎的なことをレクチャー後、まずはクライミングシューズで登り、午後はアイゼン・手袋で登りました。
以下、備忘録。
・JFAの冊子
オウンリスクの原則と、終了点の種類や、ボルトの種類や状態についての記載は必ず頭に入れる。
・ヌンチャクのクリップ
ゲートの方向に注意。
自分が繋がっている方が手前にかける。
左右の手とゲートの向きの左右の組み合わせ計4パターンを、スムーズに出来るようになること。
高い位置でクリップすると手繰るロープの長さが増えて、万が一手繰り落ちした場合のリスクが増える。
手繰り落ちだけは、絶対にしてはならぬ!!!
・ヌンチャクの回収
ロープ側を外した後にボルト側を外す。
ロープが屈曲すると振られるので、ビレイループと反対側のロープをヌンチャクで繋ぐと良い。
最後の1ピン目の回収時は、ビレイヤーはクライマーが振られないように立ち位置に注意する。
・ハングドッグの仕方
長時間の場合は、ヌンチャクでセルフを取る。
ビレイヤーは楽になるが、ブレーキハンドをロープから離してはならない。
・リードの敗退方法
ヌンチャクを掴んででもトップアウトできない場合、かつ終了点に回り込めない場合などに必要になる。
捨てビナを設置し、プルージックでバックアップを取ってロワーダウンする。
・ラッペルリングが終了点の場合の掛け替え
セルフを取った後、中間から通して中間エイト&環付きでビレイループに接続、
必ずテンションの確認をしてから末端のエイトを解除、セルフを外す。
失敗すると即グラウンドフォールとなる可能性が高いので、確実に覚える必要あり。
・ロープの屈曲が何故問題か
理由:ロープが重くなったり最悪引けなったりして困るし、それによって落下係数が増加してしまうことも大きなリスクになる。
対策:ピッチを切る。ダブルロープにする。ランニングアンカーに支点を取るときに前後の方向を確認して、長いスリングを使うかを判断する。
・アイゼンでの立ち方
踵は水平が基本で、岩の形状をよく観察してどの爪で立つかを意識する。前爪のみとか、内側の前爪とセカンドポイントとか。
しっかり効いたら、足を動かさずに立ちこむ。
以下は、一部メンバーのみ実施した内容について。
・カムのセット
ちゃんと決まれば、ハーケンより強い。
出来るだけ、平行なクラックがあると良い。
カムローブ4枚(3枚のものもある)が、クラックの側壁に接地していることを確認する。
セット方向は、墜落方向を意識する。
カムは多く絞った方が強度が出ることが多いが、完全に絞り切ると回収が困難になる。
セットしたら、手で勢いをつけてテストする。ただし、体重を乗せてやると外れたら落ちてしまうので、乗せないようにやる。
奥が広がっているクラックでは、ウォーキング(カムが奥に歩いていって開いてしまう)に注意。
セットの練習をして、クラックのサイズを見たり手を入れたりすることで、セット前に使用する番手が判断出来るようになると良い。
・つるべの手順の確認
セルフは、必ず2点から取るのが原則。
セカンドがヌンチャクにインクノットで取ったセルフは、そのまま次のピッチの0ピンの支点に移行できる。
いつもつけているATCガイドの環付きビナは、ずっと外さない。
セカンドの引き上げが完了したら、ATCガイドをロープから外さずに、ビレイ支点からビレイループに移し替えてトップのビレイに移行する。

カラビナをラッペルリングに見立てて、掛け替えの練習。

土が積もる本チャン的ルート。10aというよりⅥ級という感じで、痺れた。

アイゼン・グローブで登る。ソロイストフィンガーだと、キツイ!

ビレイの練習中。少し手に力が入りすぎています。練習あるのみです!ガンバ!
おわり
コメント